お答えします

千葉市 禅・曹洞宗 森川山重俊院で聞きました。
尾崎正善さんの書かれた「法っとする話」のパンフレットコピーを頂きました。
お寺にお参りした時、法事の席、または通夜・葬儀に参列された時など、お焼香をされた事があると思います。
まず、お焼香が行われるのは、遠くインドにおいて高貴な方々に対して、さらに仏様に対して香をお供えする習慣があったからです。
皆さんも、香水・香油などで身を整えると思います。
古くから高貴な香りは重要視され、それをお供えすることは大きな功徳となったのです。
さらに香木を燃やして香りを出すことにより、徳を讃えたのです。
これが抹香を焚き、線香を立てることにつながりました。

さて、お焼香の作法として、何回、またどのように行うのが正しいのでしょうか。

一般的には、三回と言われる場合が多いようです。
一回のお焼香に心を込めて、と説かれる場合もあるようです。
これは宗派の考え方によって作法の違いが生じているのです。

曹洞宗においては、多くの場合二回と説いています。
一回目は、額に着けるようにゆっくりと念じて焼香し、二回目は軽くつまみ上げるだけで焼香するというやり方です。

一回目を「主香」(しゅこう)、二回目を「従香」(じゅうこう)というように区別しています。

こうした焼香の作法がいつ頃から行なわれているかというと、中世、室町期に書かれた禅宗の書物の中にあります。

先に述べたように、宗派や地域によって作法は異なりますが、何よりも心をこめて行うのが大切だ説いています。

では、心を込めて行うとは、どにようにしたら良いかというと、
師匠に言われたことは、相手のことを思い出して、感謝の気持ち、ありがとうと言う思いを新たにして焼香しなさいと言うことでした。

お釈迦様、御本尊様に対する焼香は勿論のこと、その法要で供養する方、さらに会ったこともない多くのご先祖さまに対しても、
自身につながる命のとおとさを思いながら、感謝の思いを新たにして焼香しなさいということです。

亡き父母や祖父母のこと、ご先祖さま方を思いながらお焼香したならば、何よりの供養になるのではないでしょうか。
と書かれています。

お分かりになりましたでしょうか。




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